2009年2月7日土曜日

なつめろ読み

『「甘えの」の構造・増補版』(土居健夫・弘文堂)から。▼人情は依存性を歓迎し、義理は人々を依存的な関係に縛るということもできる。義理人情が支配的なモラルであった日本の社会はかくして甘えの瀰漫した世界であったといって過言ではない。▼伊丹十三が、日本人論は土居健夫「甘えの構造」と川島武宜の「日本人の法意識」を読めばいいとう話を思い出し増補版を再読。甘えの例証・傍証が多様かつ膨大でありました。図式化すれば数ページで収まりそうでした。ということで、さらに思い起こせば、70年代は、イ・オリョン「縮み志向の日本人」とか中根千枝「タテ社会の日本人」などの日本人論が盛んでした。二月七日(土)

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